大学時代、地元から離れて一人暮らししながら大学に通っていました。夏休みや冬休みなどの長期休暇になると、高速バスを利用して実家に帰省したものです。当時の私は新幹線を利用するほどお金に余裕がなかったし、若かったので高速バスで一夜過ごすことも苦ではありませんでした。

高速バスを利用すると、地元に到着するまでの時間は約9時間程度です。ほとんどが夜間移動のバスなので寝ていれば着きます。しかし見知らぬ人と隣どうしになり眠ると言うのは、女性にとって気が気ではありませんでした。

しかし最近の高速バスは本当に快適になっています。女性専用の高速バスがあるのはもちろん、バスの座席ごとに足置き台や、折りたたみ式で顔まですっぽり隠せるカバーがついているのです。これには本当に驚きました。

そのため、私はいつも女性専用の高速バスを利用していました。ただ眠るだけでの高速バスですが、見知らぬ男性が隣や近くにいる環境で眠るのは、多少なりに恐怖感があったからです。高速バス出発時はしばらく起きていますが、眠くなれば各自顔まで隠せるカバーを降ろして眠れるので、バス社内の蛍光灯の眩しさや対向車の眩しさも気になりませんでした。

これらは高速バスの中でも、価格がリーズナブルなバスにも配備されていました。さらにお金に余裕があってグレードアップした高速バスであれば、高速バスの車内は3列シートになっています。通常の高速バスは2人ずつ座る2列シートが2つの4列シートですが、車内全体が3列シートになっているのです。

3列シートになっているということは、つまり高速バスの車内の座席が全て独立しているのです。隣に誰もいない状態の座席と言うのは、とても快適でした。本来なら4列シートがある空間に3列のシートが配置されているので、1つの座席に対して空間に余裕があり、広々過ごせます。もちろん折りたたみ式の顔まで隠せるカバーも完備です。

たかが眠るだけの高速バスでしたが、快適に感じるかどうかで眠りの浅さが違ってくるし、何よりも精神的な負担が全く違いました。眠るだけといいながら、貴重品があるので自分の周囲に見知らぬ人がいれば多少なりと警戒するのです。これは長年高速バスを利用して分かった事でした。

今では高速バスに長時間乗ると体が痛くなるなど弊害もありますが、若いころにたくさん高速バスに乗ってみて、快適な高速バスについて身を持って実感しました。細かい配慮があればあるほど、女性には嬉しいし、より快適に過ごせるものです。また他人とある程度の距離感が必要という事も実感しました。